心の健康のつくりかた

be clearのブログ

ダニングクルーガー効果すらもフィードバックで知る

少し学んだ段階で全てを理解した気になる

『ダニングクルーガー効果』というのを知っていますか?

 

ダニングクルーガー効果とは

実際の能力以上に、自分を過大評価してしまうことを指します。

 

え?自分に自信が持てるから良いんじゃないの⁉︎と思う人もおられるかもしれませんが、

実際には、社会の中で結果的に“浮く”ことにつながります。

 

適切な自己評価ができないことは、業務や人間関係に悪影響を及ぼすことにつながる可能性が大いにあるのです。

 

 

心理学者のデヴィット・ダニングとジャスティン・クルーガーの二人が大学生に行った実験によって導き出されたものです。

 

大学生たちに「文法・論理的思考・ユーモア」3つのテストにおいて自分の成績を予測してもらったところ。

実際の成績が低い学生ほど自己評価が高く、実際に成績が高い学生ほど自己評価が低いというものです。

 

成績はそこそこでしたが、

自分に対してなぜか「根拠のない自信」があった20代前半の頃の私なんて、

まさにこれでした!笑

 

今思えばきっと、こんな理由です。

仕事が早い、覚えが良い、テキパキしてる、よく気がつく、根性がある、笑顔がいい、絵がうまい、センスがいい、いい趣味してる、良い車に乗ってる、などと言われたことで「え⁉︎そうなんだ!私ってまんざらでもないかも??」なんて。

 

大人のリップサービスを間に受けた幼稚な考えだったんですよね。

 

同年代と比べれば

左ハンドルのアメ車を乗り回して勢いがあったし、職場経験は豊富な方だったし

接客業では社会的地位が高い人たちと難なくコミュニケーションしていたせいで

物おじしない性格になっていて、わざわざ困難なことに手を出したり首を突っ込んでは、人に騙されたり、いいように利用されてきた過去もあります。

 

つまり、謙虚さのカケラもない甘ちゃんなわけですが、これがダニングクルーガー効果ど真ん中で生きていた私だと細胞レベルで気づくまでに10年くらいかかりました。

 

40歳目標の起業に向けて勉強し始めると、途端に自分は「まだまだ」であることに気付かされるのです。

得体の知れない病気になり、子育てやオーガニック、分子栄養学に精神分析コーチングにまで、

様々なことに興味を持ち、それが仕事だけでなく自分を成長させることにつながるはずだから!と

学びをやればやるほど自信を無くす無くす…何これ⁉︎

 

資格マニアになる意味や、強迫神経症のわけや、完ぺきな母親になろうとする意味がよ〜〜〜〜〜くわかります。

 

ダリングクルーガー効果の曲線

「最初ギューンと上がってその後ストンと落ちて緩やかに上がる」という感じ。

 

知ったかぶりをしている時の自信過剰時は根拠のない自信があります。

そこから能力が高まる(年齢を重ねるではない!)につれて、まだまだ学ぶことがあるということがわかります。

無知な自分を思い知らされ落ち込み、しっかりと自信を失ってしまうのです。

ここで道が分かれます。

ありありと現状維持へ向かう人と、恥ずかしげもなく進む人に。笑

アイデンティティクライシスともいえるほどの霧がかった闇の中です。

そこを切り抜けようと逃げなかった場合、

適切な認識でまた能力を高める自分を目指していくことができ、

再度ゆっくりと自信を“回復”させて、ともすれば今度は謙虚さをもって自信を身につけていくことができるのです。

 

画像引用元:

全ての人がわかりやすい曲線にはならないと思いますが、あくまでも、イメージです。

 

 

メタ認知を育てて自分を育てる

「正しい認識」を磨いていった人は能力を高めることができますが、

そのまま終わっていれば

今後も勘違いをしたまま、自分の成長は留まるでしょう。

 

自分の認知や経験が十分だと錯覚すると、学習意欲が低下するといいます。

そりゃそうですよね「私は賢い」のだから。

 

ところで「正しい認知」とは、

自分の頭の中で考えていることでは到底辿り着けないし、

例え何かを参考に見たり読んだりしたとしても、いつもの思考の型を使って解釈していれば、それは時間潰しに終わってしまいます。

 

ダニングクルーガー効果には、このような厄介な側面があります。

3つだけご紹介。

 

【困難な状況に対応できない】

わりとエラーを起こしていることに本人は気づいていないかもしれません。

自己認知と現実の壁が大きく開いているため、

「できるはずなのに実際は上手くできない」という自分の現実に、いとも簡単に打ちのめされてしまい、

挑戦しなくなったり、さも正当な理論で言い訳したりと、

いつも同じパターンでくりかえす。

なんだかんだレジリエンスが低いままになるのです。

 

【ミスコミュニケーションを起こす】

例えば、小学生などの子供に自分(大人)と同じように片付けられないことに苛立ったり、

入社1年目の社員に、これくらいできて当然だとベテラン対応を強要してしまったり、

自分が悪いと言う考えに辿り着かない。

自分は有能で時に万能だと思い込んでいるため、何かトラブルが起こった時、早々に他者の責任にしてしまいます。

自分の能力の甘さ、認識の甘さが原因で、詰めの甘さのためにミスを招いたとしても、そのことを棚に上げ、

人のせい、状況のせい、周りのせいで、自分はミスを“させられた”という認識に歪めて(戻って)しまうのです。

 

【成長できない】

自己分析のきっかけにしないため、なかなか成長せずに止まってしまいます。

常に周りからフィードバックをもらうことで、自分目線だけでなく、周りからの視点で自分を理解し、学びと成長のきっかけにしていくことができないでいます。

「あ、それ知ってます」

「昔やったことあるんで」

「答え合わせしたかっただけですから」

こんなセリフ、言っちゃってませんか〜?

 

知ったかぶりや歪曲や合理化だけでなくあらゆる自己防衛は、12歳頃までに誰もが通る道。

自分の頭が悪いのではなく、誰かより劣っているのでもなく、人としての成長プロセスのひとつなので、順調の証。

 

今の自分よりも上を目指し、

  • いつまでもチャレンジする自分でいたい!
  • 人と比べず自分を高めていきたい!
  • 柔軟な自分になって自信をつけたい!

そんな風に思う人のために、

my organicのセッションでは様々なスキルを指数で測るワークやテストを体験できます☆

もちろん世界共通で使用されているものを使っています。

 

時代の変化についていけずに、

ともすれば学習性無力感を引き起こしかねない私たち

他者からのフィードバックや指摘は、成長の宝庫ですよ〜!

 

私自身も日頃コーチングを受けながら、コーチにフィードバックをもらったり、

熟練カウンセラーからのスーパーヴィジョンで広い視野や視座を身につけるように努めています。

時に受け入れ難い感情になったりもしますが、全て自分自身が成長できるきっかけとして、ありがたく受け入れています。

 

なんのためにやるのかが、明確だと、それが実現します。

というか、実現するしか道がなくなるので。

 

さて、週末は、地元陶芸村のお祭りで明神太鼓を見てきました

あまりに知り合いだらけで落ち着かないので、離れたベンチでゆっくりランチ。笑

そして、暗くなるまで肉を焼く

寝る前に花火をして、夏の終わりを満喫しました。
今年はまだ釣りに行けてないな〜。