my organicのブログ

organicな心理セラピスト

どんな人生も、終わってみれば最高に素晴らしいものに

【お詫びとご挨拶】

今週21(日)〜25(木)まで、貼り紙一枚で突然の臨時休業となり、お客様には大変ご迷惑ご心配をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。

きっとたくさんの方々にご来店いただいたことと思います。

また、楽しみにしてくださっている『自然栽培リンゴ』のお渡しができなかったことや、セッションのご予約がキャンセルになってしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。

 

本日よりmy organicは通常営業に戻っております!

残念ながら、今週末は土日ともお休みとなりますが、

また、12月より有機JAS認証・自然栽培リンゴ、みかん』の入荷を再開いたしますので、皆さまのご予約を心よりお待ちしております。

 

まだ、心がそわそわとして落ち着いていない状態なのですが、

少しだけ書き残しておきたいと思います。

享年84歳、いつも笑顔で迎えてくれていた母のために。

 

私は、父親の死をきっかけに、心理学の道へ入っていくことになりましが、

父の本心を知ることは、きっと残された母にも一人娘である私にも誰にもできないことだとは、わかっていました。

ですが、子供というのはこれまでずっと親を見てきていて

我が家の“謎”のようなものを感じ取っています。

身体だけが大人になって生意気言って、経験や知識が浅いなりにも社会や周りのことを知ろうと、他人の“意味不明な”価値観とぶつかりながら、時に大きく心揺さぶられながらなんとか居場所を見つけようとするものですよね。

 

誰も教えてくれない、話してくれない、何か私に隠している…??

そんな自分の家族の意味を知っておきたくて、市役所へ行き先祖代々遡って高額な除籍謄本を手に入れ、ビックリ仰天したこともありました。

 

心理学や精神分析だけで、尊い命や、たった一度きりのその人の人生を詳細に説明することなどできません。

仏教でも宗教でも同様に。

それでも、私は、このお仕事をさせていただいて本当によかったと思うのです。

 

全ては自分の中での意味付け

もう今から20年以上前に離れてしまいましたが、これまで自分が育ってきた実家で、祖母の人生87年と、父の人生59年。

そして今回、母の人生84年を見届けることになりました。

 

祖母や父や母の本心はわからずとも、どんな人生でも、

そのようになった、ならなければならなかった、しなければいられなかった、

動機やきっかけがあるのでしょう。

 

それらが重ければ重いほど、人はいちいち口に出して言わないものですが、

自分の口から出てくる遠い昔の辛い思い出話や、忘れられない経験談が自分の耳から入ってきて、自分を強く動揺させます。

 

また、他人事なのに、自分の経験とよく似ていると感情が入り込んでいく、

誰もが経験したことがあるでしょう。

そこに蓋をして解決できないまま生きていくのは辛いことでしょう。

意味づけが、あっちこっちへと変化するから。

 

涙が出なくなるまで自分を癒していくことが、未来へ次の世代へ、とても重要なのではないかと思っています。

 

ネガティブな意味付けをしたまま逃げていては、思い出す度に泣きたくなるもの。

自分は例外なんだ、普通ではないんだと。

 

祖母も母も壮絶な人生だったという過去はすでに知っています。

壮絶な過去を持つからといって、傷を舐め合うことを良しとしなかった価値観の実娘に対し、すっかり信頼をなくしてしまっていた母は、寂しいですがここ20年間よそよそしく遠ざかったままでした。

どんな状態でも実娘に連絡することはなく、甘えることもなく、数え切れない友人知人たちに口止めをし、たった独りで逝ったのです。

 

「“入院家”には介護中の一人と病人との二人、そう思えば前向きに今を生きるってことかな」と、11月13日に書き残し、

前日19日には「自分には甘えがあるのかも」と、これが最後の一行でした。

 

セッションでなくとも、お客様には常日頃から話していることですが、

母にも『もっと自分を生きてほしい、自分を生きればいいやん!』そんな思いを20年以上たぶん3回ほどぶつけてきました。

返事は当然『もうとっくにやってる』

ほんとかな、、と、でもそれ以上言わなかった私。

どんどん離れていく母。

 

だけど、闘病記を読んでみたら、40年前のこと、23年前のこと…を亡くなる2日前にも昨日のことのように書いている、、未だできないガンコな自分を、なぜできないのかとも悔やんでいる。

 

どんな言葉も頑固に受け入れなかった母のことが、読んでみて今、理解できます。

 

私は、母とは違う考え方とやり方で生きているので生前は親不孝だったのでしょう。

だけど、最期まで母の好きにさせてあげれたことは、親孝行だとも思います。

 

私のやった母への介護は、納棺式でメイクをし、足袋を履かせたことだけです。

 

みんな憧れるピンピンコロリ

母のオーガニック歴は私と同じ27年あまり。

車を運転して、オーガニックな食材を月に一度my organicまで調達しにきていました。

味噌、醤油、ココナッツシュガー、ごま油、亜麻仁油マヌカハニー、ビタミンC、化粧水…ほとんど。

食べれることに感謝、歩けることに感謝、感謝感謝と田舎のおばあちゃん。

薬はほとんど飲まず、膝に水がたまるくらいで、入院もしたことがない元気な母だったので、終盤は登山に陶芸に山野草に編み物に温泉にと、本当に良き人生だったことと思います。

 

私も、ピンピンコロリいけるかな?

 

『強くあれ』

自分の欠点や弱さを見せれる強さは自分の役に立ちます。

 

『人に迷惑をかけてはいけない』

迷惑(甘えたり頼ったり)をかけられた人は、自分の能力を発揮できるかも!自分も役に立てるぞ!と喜ぶこともあるんです。

 

『お前であるな』

誰かの振りをしても自信はつかない、発見した私は私であり、それが喜びにもなる。

 

 

お母さん、今までずっとありがとう。

もう直接言えなくなってしまったけど、帰る実家がなくても、母はいつでも私の中にい続けることになります。

 

連日スーパーのお弁当とお菓子続き、この後のお通夜とお葬式に向けて「ちょっと一品だけ手作りを」母の習慣が無意識に出て、『サツマイモとリンゴのレモン和え』急いでつくりタッパーに詰めてました。笑

 

お陰様で、涙と笑いと偲びと笑顔のある、素敵なお葬式で母を送ることができました。

 

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娘を連れて実家に立ち寄った11月7日(日)、なんとなくお庭から撮った写真。

この日、笑顔の母に会っておいてよかった♡

親が求めている価値観で、親が望んでいることを尊重し親孝行ができたら、こんなに良いことはないですね!

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。